
私がOB会の会長を拝命して一期満了の昨年春、当然のことながら、新会長へ責務を委譲すべしと思い、その旨を漏らしたら、あに図らんや「お前まだなんにもやってへんやないか」「何寝ぼけたはりますのん」等々先輩後輩諸氏から罵声にも嘲笑にもとれる言葉が返ってまいりました。私の儚い思いは吹き飛ばされてしまいました。従って、昨年のOB会総会において留任ということになり、もう一期務めさせていただいております。
仰せの通り、私自信はほんまになんにもやってません。現役チームの夏季合宿には同行できず、諸処の試合観戦もままなりませんでした。現役諸君及び母校顧問の先生にとっては誠に頼りない存在だったと反省しております。かと言ってOB会運営では大活躍だったかといえば、さにあらず顧問の先生やOB会員の母校を思う気持ちに負ぶさりながらの3年間でありました。
特にこの度、創部80周年を迎えるにあたっては私の出る幕など無く、0B諸氏の行動力・対応力にただただ敬服している次第です。ここであれこれ書き上げたらきりがないほど、まさに多士済々。私のような者でも名だけは列ねて居られる、これが80年の厚みか、広がりか、と改めて胸が熱くなりました。
この、5年か10年ごとの周年事業は主にOB会が中心になって遂行してきています。これは母校および母校ラグビー部を愛し、八尾高ラグビーがいつまでも途絶えずに存続してほしいという存在意義の上に成り立っているOB会の大きな役割だと思います。
ところで、このごろサステナビリティ(持続可能性)という言葉を耳にしますが、それを母校八尾高校ラグビー部に当てはめて考えてみました。すると、少子化や学区再編など、自信を持ってサステナブルですとは言いにくい環境が、学校の周りを取り囲んでいるということに行き当たりました。このような中で「魅力ある八尾高校ラグビー部」を今後いつまでも持続させていくために、何をすべきか?言うまでもなく現役チームの充実です。ひとつは現役諸君の指導・強化。現在、体育科の小林先生をはじめ石原先生、岡野先生の顧問の先生にお任せし通しです。OB会としてはもう一度現役チームに対する人的な取り組み方を考えなければなりません。これには、現役諸君に近い若手のOBの奮起を期待します。
もうひとつは部員の確保です。80周年記念式典当日の記念ゲームには、親しくおつき合い願っている各高校の皆さんに加え、OBが指導員として所属する近隣ラグビースクールの皆さんを招いています。普段めったに足を踏み入れることのない八尾高をもっと身近に感じてほしい。興味を持ってほしい。そして将来の進学の際には選択肢に入れてほしい。という、切なる願いで招きしました。OB会としては、そのようなプレ部員へのアプローチも積極的に心掛けなければならないと考えます。いつも我が「かわちのラガー」をお招きいただく天王寺高校のラグビーカーニバルをはじめ、各校それぞれにリクルートを睨んだOB会活動をされているはずです。我々にもその時が来たようです。
私の会長在任も試合にたとえるとハーフタイムを過ぎ、後半戦も中盤にさしかかって、この記念行事が山場ということになります。スクラムはノーコンテストのぬるいゲームですが、皆さんのおかげで途中退場しなくても済みそうです。
24期稲村秀明